住宅建築・家づくり

家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫): 藤原 智美: 本

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家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫)

家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社プラスアルファ文庫)
   現代住宅に当然のように設置されているダイニング・キッチンは、戦後、公営アパート団地を建設する際に生まれたものだ。食事の場と就寝の場を分離させ、夫婦の寝室を独立させ、ダイニング・キッチンと後に登場するリビングルームは、戦後の住スタイルを方向づける革新的な提案であった。

   本書は、とかく焦点がぼやけがちな「家族論」を、「住まい」という目にみえる形に落とし込んで論じていく。戦後つくりだされた住空間が、夫婦や子どもにとってどのように機能しているのか、あるいは機能しなくなっていったのか。「精神科医K氏」との対話を通じて「会話」「女」「男」「子ども」「絆」「夫婦」「恋愛」など、8つの視点から模索する。

   処女作『王を撃て』では、「'74年入社」や「'87年入社」とだけ表示される人間たちを登場させ、また、芥川賞受賞作『運転士』では、自己を仕事と同化させてしまった地下鉄運転士を描いた。小説家である著者は、外部から与えられた要因によって個人が規定されてしまう滑稽で空疎な世界をつくりあげたが、本書もまた、はからずも「父」や「母」、「子ども」の役柄だけが抜け殻のように残され、個人の姿がどこにも見えない家族の現状を浮き彫りにする。

   アメリカでは、親に「なる」ための「ペアレンティング・プログラム」が実施されているという。「家族は『する』ものである。自然に『なる』ものではなくなった」とする著者の指摘は的を外していない。(中島正敏) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

家族に「なれる」時代は終わった!! あなたの家の実態は?
毎日新聞、日本経済新聞、週刊朝日、週刊現代など各紙誌で大反響!!家族に問題が起こる前に手を打とう、と訴える著者によるロングセラー、待望の文庫化!!
夫婦の寝室を住まいの基本軸に!家族と住まいの関係に独自の視点をあたえて、ベストセラーを生んだ著者だから言える言葉だ。家族に問題を抱えている人が多い。子どもの引きこもり、家庭内暴力、子育て中の主婦の閉塞感、会話のない夫婦別室化と母子密着、増える少年の凶悪犯罪など。原因は、情報化社会とくに携帯電話だ、と著者は言う。この本には、リビング中心の家族団欒を見直し、夫婦の寝室を住まいの基本軸に発想転換させる知恵が詰まっている。


内容(「BOOK」データベースより)

夫婦の寝室を住まいの基本軸に!家族と住まいの関係に独自の視点をあたえて、ベストセラーを生んだ著者だから言える言葉だ。家族に問題を抱えている人が多い。子どもの引きこもり、家庭内暴力、子育て中の主婦の閉塞感、会話のない夫婦別室化と母子密着、増える少年の凶悪犯罪など。原因は、情報化社会とくに携帯電話だ、と著者は言う。この本には、リビング中心の家族団欒を見直し、夫婦の寝室を住まいの基本軸に発想転換させる知恵が詰まっている。

内容(「MARC」データベースより)

ケイタイ電話が「家族の団欒」を妨げていませんか。パソコンが夫婦の会話を減らしていませんか。子供部屋に自由に入れなくなっていませんか。携帯電話、引きこもり、夫婦別室…。幸不幸を分けるものとはいったい何かを探る。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤原 智美
1955年、福岡県に生まれる。明治大学政経学部卒。1990年『王を撃て』を発表し、文壇で一躍注目され、1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

序章 失語の家
第1章 女の家
第2章 男の家
第3章 子どもの家
第4章 絆としての家
第5章 夫婦としての家
第6章 恋愛としての家