出版社/著者からの内容紹介
この本は、「後悔しない家づくり実践研究会」(大阪ガス住宅設備/スタッフ有志で構成)が運営するホームページ『家づくりプロが教えるちょっといい話』を単行本化にしたもので、「これから家を建てよう」という人のための実用書です。
元になったホームページは、既存の住宅本には載っていない話を中心に、営業スタッフ、設計者の経験の中から、「もっと、こうすればいいのに…」「知っていれば後悔しなかったのに」など、家づくりのプロだけが知るエピソードを集めたもので、2002年秋のスタート以来口コミで拡がり、来訪者12万人を超える家づくり人気のサイトです。
住宅に関する情報が氾濫する中、家づくりの裏側を包み隠さず本音で綴った目からウロコのとっておきのエピソード集は、これからマイホームを建てようとしている多くの人たちのお役に立てるものと確信しています。
すべてのエピソードは、営業マンや設計者の生の声。話し言葉で構成していますので、お茶でも飲みながら、気軽に読んでみてください。
内容(「MARC」データベースより)
出版社からのコメント
HPだからこそできた「ここまで書いちゃっていいの!?」が、本になりました。住まいづくりのプロが教える、後悔しない家づくりのツボ。
同書は、長年住まいづくりに携わってきた大阪ガス住宅設備(株)住宅事業部のスタッフ有志が、自分達の経験をもとに書き綴った家づくり指南書で、住宅雑誌等では紹介されない “現場の生の声”を満載しています。
著者であるスタッフ有志は、「これから家を建てようとする人たちに、後悔することなく、ひとつひとつ納得しながら、良い家づくりを進めて欲しい」という思いから、「後悔しない家づくり実践研究会」と名付け、『住まいづくりのプロが教える 家づくりちょっといい話』と題し、HPだからこそ書けたホンネ、住まいづくりに関する、現場の様々な情報を提供してきました。その甲斐あって、同コンテンツの人気が高まり、書籍化への要望が多く、この度の発刊となりました。
著者からのコメント
でも、これから一生住み続けるマイホームを建てるのに、これだけの知識で、大丈夫!とはどうしても思えなかった。
そんな中、ある営業スタッフに、「家づくりでいちばん大切なことは何?」という質問をぶつけてみました。彼の答えは、「ひと言では、言えないですよー。プランづくりから、工事、住みはじめてからのことなど、家づくりと言ってもホントにいっぱいありますから」。続けて、「例えば、こんなときは、こんなことを……とか……」といくつかのエピソードを聞かせてくれました。
正直驚きました。それらのエピソードは、少なくとも私が読んだ本には、一切載ってなかったのです。しかも、そのひとつひとつが面白く、わかりやすい! さらに驚いている私を見て彼は、「こんな話は、私たちにとっては、ごく当たり前の話なんですけどねぇ」、「普段、お客さんにもなかなかお話し辛い話もいっぱいありますよ」と。
で、それらのエピソードをそのまま、ホームページで紹介することにしたのです。ホームページ開設以来、毎日多くの質問メールを頂きます。
「自分が思っていたようなプランができない!」
「こんなケースでは、どんな風に対応すればいいのでしょう?」
「今担当してくれている営業マンが、信用できない」
「予算はないけど、満足いく家を建てたい!」
「住宅会社のいい加減な対応に困っている」……などなど。
その多くは、家づくりに関する切実な悩みです。しかも、家づくりに関する基本的な話から、具体的なプランの話まで、本当にさまざまです。
ただ、私たちが想像していた以上に、「本当に基本的なこと」や「それぞれの段階で、いちばん大切なこと」を、知らない(知らされない?)ままに、家づくりを進めている(いかざるを得ない?)人が大勢いるということを実感させられています。
この本で紹介しているエピソードは、これから家を建てようとするすべての人に役立てるほど十分なものではありません。でも、これからもひとつひとつの体験の中から、少しでもいい家づくり、納得できる家づくりのためにお役に立てるものと思っています。
この本を読んでくださった人が、少しでも「あなたにとっての理想の家」に近づけることができよう願っています。
カバーの折り返し
はじめてマイホームを建てる人のために、家づくりの舞台裏を知りつくした住まいづくりのプロが、思わずホンネで書いちゃいました。
人気ホームページ「住まいづくりのプロが教える!家づくりちょっといい話』待望の単行本化!
本当に納得いく家をつくってもらいたい一念で書いたホンネ集。
抜粋
最近、お客さまと接していてよく感じることは、「もったいないなぁ」ということ。何がもったいないのかというと、お客さんが自分で答えを出してしまっちゃうことなのです。
つまり、お客さんはお客さんで自分なりにあれこれ勉強してできる限りの知識を吸収する。ここで、色んな知識で頭が一杯になってしまいます。で、私たちが家のプランに取りかかるまでに、「リビングは、十帖しか取れないだろうなぁ」とか、「ウオークインクローゼットなんてダメだろうなぁ」とか、実は、お客さんの方が先に自分の頭の中で「こんなもんだろうなぁ」などと勝手に決めつけてしまっていることが多いのです。このように端っからあきらめた状態でスタートすると「どうすればできるだろうか?」「こうはできないだろうか?」という工夫や選択の余地は確実に狭くなってしまうのです。私がもったいないなぁと思うのはこういうことなのです。
聞き上手になること。ポイントはココです。
自分で勉強した知識は、一旦胸の中に置いておいて、何ぁんにも知らない顔して、設計士さんや営業の担当者に色んな話を聞くのです。
特に、私のような話好きは、お客さんに「ふん、ふん」と話を聞いてもらえると、本当に何でもお話しちゃいます。
また少なくとも私たちは、お客さんよりも「家づくりの経験」は多いはずです。だとすれば、設計者は、あなたが「無理だろうなぁ」と勝手に決めつけていたことに対する別の答えを持っているかも知れない。それを引き出さないともったいない。もちろん考えに考えた結果、「確かに無理ですね」という場合もありますが、一度試してみない手はない。また、「いや、こうすることで、お客さんの考えていることを実現できます」というあなたが想像もしなかった答えが返ってくることもきっとあるはずです。
設計者はプロなのですから、答えはプロに出させればいいのです! ムツカシーイ課題を山積みにした宿題として!
設計者という生き物について、もうひとつ。
ことあるごとに「コレって無理だよねぇ。できればココだけはこうしたいんだけどなぁ。無理だよねぇ。ねぇ、ねぇ」と言ってみる。
特に私の場合、この「無理」という言葉に、「ム、ム、無理ぃ? そんなことないはずやぁ!よっしゃ何とかしてやろやないかぁ!」と密かに心の中でなぜか関西弁で反応してしまうものなのです……。



