住宅建築・家づくり

こうすればできる100年住宅: 宮下 正次: 本

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こうすればできる100年住宅

こうすればできる100年住宅

出版社/著者からの内容紹介

木材のうま味をそっと引き出し、活かしきる。それには新月に木を伐採し、自然乾燥させる。その材を手刻みして、木栓で結ぶ。そこに竹で小舞をかいて、土壁をつけ漆喰で包みこむ。「木」への徹底したこだわりを通じて目指した「100年住宅」。材の伐採から家の造作にまでこだわり続けるうちに、「500年住宅」までもが見えてきた!

内容(「BOOK」データベースより)

材の伐採から家の造作まで、こだわり続けるうちに見えてきた「500年住宅」。こだわりの家作り。

出版社からのコメント

材の伐採から家の造作までこだわり続けるうちに見えてきた「500年住宅」

著者からのコメント

おもしろいぞ、こだわりの家作り!

著者について

宮下 正次 (みやした しょうじ)
1944年、群馬県利根郡月夜野町生まれ。
元関東森林管理局(旧前橋営林局)職員。
「森林(やま)の会」代表。
1972年、スイス・マッターホルン北壁登攀。
1973年、インド・ヒマラヤのシャカルベー世界初登頂。
1978年、ロシア・パミール・コミュニズム峰登頂。
そのほかカフカース(ナックラタウ北壁、ピークフリースペイン、ウシバ、エルブルース)、アルタイ山脈(デロネ北壁世界初登攀)、チロル、ピレネー、ドロミテなど海外の多くの山に登る。
主な著書に、『炭は地球を救う』、『炭はいのちも救う』(ともにリベルタ出版)がある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮下 正次
1944年群馬県利根郡月夜野町に生まれる。関東森林管理局(旧前橋営林局)を退職。「森林(やま)の会」代表。1972年スイス・マッターホルン北壁登攀。1973年インド・ヒマラヤのシャカルベー(6,201m)世界初登頂。1978年ロシア・パミール・コミュニズム峰(7,495m)登頂。そのほかカフカース(ナックラタウ北壁、ピークフリースペイン、ウシバ、エルブルース)、アルタイ山脈(デロネ北壁世界初登攀)、チロル、ピレネー、ドロミテなど海外の多くの山に登る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

About this Title

 戦後日本の住宅は、毒まみれの短命住宅に置きかえられてしまった。
 戦後間もなく制定された建築基準法によって、日本の風土に合ったそれまでの技術が捨てられ、大量の住宅建築が行なわれてきたが、それは欠陥住宅だった。
 日本の木造住宅5万3000棟の耐震調査を三年間かけて行なったところ、76%の住宅が危険であると診断された。戦後の建築基準法にもとづいて建てられた家のほとんどが、地震で倒壊する危険があるというのだ。
 阪神大震災で倒れた家の多くは、大手ハウスメーカーによって建てられたものだという。かつて日本には、100年以上持つ住宅を建てる技術があった。それをこれほどまで短命にしてしまった原因は、どこにあるのだろう。
 日本の住宅がもろくなり始めたのは、住宅不足の始まった高度経済成長期と重なる。
 1959年に米国から帰国した松田妙子氏は、日本の住宅不足の解消に、大手建設会社の協力を得て北アメリカからの輸入材を用いたツーバイフォー(2×4)工法を導入した。2インチ×4インチ材を二枚重ねて柱代わりに使う工法で、大手ハウスメーカーは競ってこれを導入した。壁工法ともいわれ、これにベニヤ板が貼りつけられた。
 こうして作られた住宅が毒を出し続け、20年足らずでトロけてしまう実態が明らかになった。外国から輸入された木材は日本の気候風土に合わなかった。乾燥した大地で育った輸入材は、高温多湿の日本の風土には耐えられなかったのである。
 ここにきて松田氏は、米国の友人から「100年も持つ住宅を作れる日本の技術を捨てていいのか」と問われたのをきっかけに、「確かに安い住宅を大量に作る時代ではなくなった」と考え直し、この間に失ってきた日本の木造軸組工法の復活に向けて歩みだし、「大工塾」を創設して、技術者の養成に取りかかった。
 これまで日本は外国から木材を輸入し、世界の森林を破壊し続けてきた。しかし、日本には世界に類を見ないほどの人工林があり、利用を待ち続けている。これを国内で使えば日本の山を元気にさせ、同時に世界の森を守ることになる。世界の森を次々に破壊し続ける、儲け本位の日本商社の行為はもはや許されない。
 近年日本の伝統工法で建てる家に、科学的な力学計算が行なわれるようになり、建築基準法が改正された。土壁にも十分な強度があることが証明され、危険な断熱材や壁材に頼らなくても家が作れるようになったのだ。
 筆者が日本の森を守る仕事にかかわるようになって、40年以上になる。だからこのたび自宅を新築するにあたっては、土台のクリをはじめ、スギ、ヒノキ、アカマツ、ケヤキといった地元の木材を用いることにした。これらが世界的に見てもトップクラスの強度をもつ木材であることも知った。
 と同時に、自然乾燥材で木の良さを十分に引き出した。また、木と木を組み合わせ木栓で止めていく、60年ほど前までは日本でごく当たり前に行なわれてきた伝統工法で家を作った。
 こうして100年、200年、あるいは500年も持つ「こだわりの家」が、大手ハウスメーカーに負けない価格でできあがった。
(「まえがき」より)

目次

第1部 こんな家をつくりたい
第2部 徹底して木にこだわる
第3部 「こだわりの家」をめざして
第4部 「500年住宅」までもが見えてきた